駆け出し時代の失敗エピソード
- 日沖博道

- 9月18日
- 読了時間: 3分
ビジネスには失敗がつきものです。どんな仕事をするうえでも、平坦な道のりはありませんが、失敗は成功のもとでもあります。今回は、私の失敗談を書いていきます。
新卒駆け出し時代のエピソード
新卒で通信・電子機器のメーカーに入社して1週間目に、寮の門限破りをして、始末書を書いたことですかね。入社の初週で始末書という歴代最速記録を作ってしまいました(笑)。
言い訳ですが、入社したばかりということもあり、部署の先輩方に飲みに連れていっていただいたのですが、その帰り、飲み屋近くの駅から寮のある駅までが電車で遠かったこと、更に最寄り駅から寮までも距離が結構あって、門限に間に合わなかったんです。
ある程度のリスクは分かっていながら飲みに行ったのは事実なので、言い訳にはならない言い訳ですね(笑)。
社会人1年目のエピソード
入社1年目は法人営業部で仕事をしていましたが、取締役でもある総務部長と言い合いになり、直に批判してしまったんです。
今思うと、なんと恐ろしい新人だったのかと。総務部長も相当面食らったかと思います。そのあと、しばらくしまして、地方の営業所に飛ばされてしまいました(笑)。
でも飛ばされた仙台営業所では、営業目標の連続達成記録を作るなど成果も残すことができましたし、楽しい記憶ばかりです。結果オーライですね(笑)。
コンサル駆け出し時代のエピソード
30代でコンサルとして駆け出しをしていたころの話です。戦略コンサルの草分け的な会社に入社し、最初の仕事は、大手企業グループ関連の事業会社の仕事でした。その仕事を取ってきてくださった上級コンサルタントのチームに入れていただいたんです。
その上級コンサルタントから、事業改革のプロジェクトを任せていただき、実質指揮をとっていたんですが、フェーズ1での最終報告会のときのことです。
お客様から“実行したら、リスクはあるのか?”と不安まじりに質問をいただいた際、上級コンサルタントの方が“そうですね”、とだけ答えちゃったんですね。そのあとに、“でもそのリスクをとってでも、やる価値はあります。”とは続かなかったんです。
私自身も、その上級コンサルタントに対して、立場上指摘もできず、自分にとっても最初のプロジェクトなので、発言する度胸もなかった。結局、その事業改革プロジェクトはとん挫してしまったのです。
でも、すぐにそのお客様から切られたということでもなく、管理職の研修プロジェクトに切り替わり、私自身はその研修のデザインを丸々させて頂き、主たる講師の経験をすることもできました。初めての研修プロジェクトでしたが、完了時には高い評価も得ることができました。
結果オーライ的なところもあるのですが、最初のプロジェクトとしては、やってきたことが身を結ばなかったという点で、残念な失敗ではあります。
なぜあのとき、“是が非でもやりましょう”、と言えなかったのか。私自身の経験が足りてなかったんですね。“こういう風にやっていけば大丈夫ですよ、私が引っ張っていきますよ”、というところまで踏み込めなかった。
お客様のために、本当はそこまで頑張るべきだったのですが、そういう言い切りもできなかったところで、未だに後悔・反省しているんです。
そしてそれは、多少軋轢が生まれても、お客様のため、言うべきことは言わなくてはならないという教訓もなっています。
著者:
パスファインダーズ株式会社 代表取締役
羅針盤倶楽部 コーディネーター&アドバイザー
日沖 博道

